要点
Thunder Clientは、プロジェクト内にコレクションをJSONファイルとして保存する「Git同期」機能をPro版の有料機能に移行しました。無料ユーザーは引き続きリクエストを送信できますが、コレクションはデフォルトでGitに保存されなくなります。代替案としてREST Client(無料、ファイルベース)、Apidog(無料ワークスペース、クラウド同期)、そして古いThunder Clientバージョンの利用が挙げられます。
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はじめに
Thunder ClientはVS Code内で動作する軽量・無料・GitフレンドリーなAPIクライアントとして多くの開発者に利用されていました。コレクションをJSONファイルでプロジェクトディレクトリに保存し、APIリクエストをソース管理できる点が人気の理由でした。
しかし、Thunder ClientがPro版を導入し、Git同期を有料化したことで、無料ユーザーはこのワークフローを失いました。本記事では、変更内容や無料ユーザーが失った機能、そして2026年時点での実践的な移行パスを解説します。
タイムライン:有料化の経緯
- Thunder Clientは当初、完全無料のVS Code拡張としてリリースされ、コレクションは
.thunder-testsディレクトリにJSON形式で保存されていました。これによりGitでの管理・共有が容易でした。 - 開発資金調達のためPro版が導入され、以下の機能が有料化されました。
有料化された主な機能
- Git同期: コレクションをプロジェクト内JSONファイルとして保存し、Gitで管理できる機能。
- チーム共有: Gitワークフローでのチーム共有。
- CLIランナー: コマンドラインでのコレクション実行(CI/CD向け)。
無料版では、リクエスト送信・ローカルコレクション・環境変数は引き続き使用可能です。ただし、Gitでコレクションを共有していたユーザーはPro版購入かワークフロー変更が必須になりました。
無料ユーザーが実際に失ったもの
Thunder Clientをアップデートした無料ユーザーが直面する主な変化は以下の通りです。
コレクションの保存場所
- 以前:プロジェクトディレクトリ内のJSONファイル(Git管理可能)
- 現在:VS Code拡張機能ストレージ内(ローカルのみ)
影響:
- ファイルエクスプローラーに表示されない
-
git addで管理できない - チームで共有不可
- ローカルVS Code環境に紐付く
Git履歴
- コレクション修正履歴がGitで追跡できなくなり、誰がいつ変更したか分からなくなる
コードレビュー統合
- プルリクエストでAPIコレクションの変更をレビューできなくなる
オプション1:古いThunder Clientバージョンを使い続ける
実装手順
- Thunder Clientの自動更新を無効化(拡張機能パネルで右クリック→自動更新を無効にする)
- 必要なバージョンの
.vsixファイルをリリース履歴からダウンロードし手動インストール
注意点
- 古いバージョンはバグ修正・セキュリティアップデートを受け取れません
- VS Codeのアップデートで動作しなくなる可能性
- ストレージ形式変更などにより、長期的には維持困難
この方法は一時しのぎにはなりますが、長期運用には適しません。
オプション2:REST Clientに切り替える
REST Client(Huachao Mao作)は、Thunder ClientのGit同期ワークフローを無料で実現できる最もシンプルな代替手段です。
実装手順
- VS Codeマーケットプレイスで「REST Client」拡張機能をインストール
- Thunder ClientからコレクションをJSONでエクスポート
-
主要なリクエストを
.httpファイルに手動変換
例:
GET https://api.example.com/products HTTP/1.1 Authorization: Bearer {{token}} Accept: application/json .httpファイルをリポジトリで管理
ポイント
- 全自動移行ツールはありませんが、各リクエストの移行は比較的容易
- Git差分・コードレビューにも対応
- プレーンテキスト記述のみでGUIはなし
注意点
- GUI操作に慣れていた場合は、インターフェースがテキストベースに変わるためワークフロー調整が必要です。
オプション3:Apidogに切り替える
Apidogは、GUIとクラウド同期ワークスペースを無料で利用可能なAPI開発プラットフォームです。
実装手順
- Thunder Clientでコレクションをエクスポート(Thunder Clientでファイル > エクスポート)
- Apidogで無料アカウント作成
- Apidogで「インポート」を選択し、Thunder ClientのJSONファイルをアップロード
- Apidog VS Code拡張機能をインストール
- 拡張機能でApidogアカウントにサインイン
- インポートしたコレクションがVS Code上で利用可能に
メリット
- クラウド同期で複数マシン・最大3ユーザーまで無料共有
- リクエスト履歴・APIドキュメント作成機能あり
- デスクトップアプリともワークスペース共有可能
デメリット
- コレクションはApidogクラウド管理(ローカルのGitには保存不可)
- オフラインやコンプライアンス要件でGit管理が必要ならREST Clientが適
移行パスの比較
| オプション | Git同期 | 無料 | GUI | 移行労力 |
|---|---|---|---|---|
| 古いThunder Clientを使い続ける | 〇(古いバージョン) | 〇 | 〇 | 低(持続不可) |
| REST Clientに切り替える | 〇(.httpファイル) | 〇 | × | 中 |
| Apidogに切り替える | 〇(クラウド同期) | 〇(3ユーザー) | 〇 | 低〜中 |
| Thunder Client Proに課金する | 〇 | ×(月額10~15ドル) | 〇 | なし |
よくある質問
Thunder ClientはいつGit同期をPro版に移行しましたか?
2023年にPro版が導入され、有料化されました。以降、無料ユーザーは.thunder-testsディレクトリに保存できなくなりました。
切り替え前にThunder Clientコレクションをエクスポートできますか?
可能です。Thunder Clientパネルでコレクションを右クリック→エクスポートでJSON保存できます。ツール移行前に必ずバックアップを取りましょう。
REST ClientはThunder Clientよりも使いにくいですか?
テキストでリクエストを書くことに慣れていれば問題ありません。GUI操作に依存していた場合は慣れが必要ですが、Git管理やレビュー用途には適しています。
ApidogはコレクションをGitリポジトリに保存しますか?
いいえ。Apidogはコレクションをクラウドに保存します。Git管理が必須の場合はREST Clientを選択してください。
Thunder Client無料版は今後さらに機能制限されますか?
公式には未発表ですが、有料化の前例があるため今後も変更の可能性があります。安定した運用には有料プランか、より予測可能な無料ツールへの移行を推奨します。
Thunder ClientからApidogへの最速移行法は?
コレクションをエクスポート→Apidogでアカウント作成→JSONインポート→VS Code拡張導入、という流れです。ほとんどのケースで30分以内に完了します。
Thunder Clientの有料化により、無料ユーザーのワークフローには大きな変化が生じました。REST ClientとApidogはいずれもかつての無料Thunder Clientと同等の機能を異なる形で提供しています。自分の運用に合ったツールを選びましょう。
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