退職者その2 AdventCalendar 2017 12/19の記事です。
今年の4月に、株式会社リブセンスから株式会社Viibarへ転職しました。もう半年以上経つので、転職の経緯と転職してからどんなことがあったのかを振り返ろうかなと思います。
前職について
HR、不動産、医療などさまざまな分野を扱うサービスを運営している企業です。転職ドラフトなんかは今ではエンジニアの皆さんなら誰もが知るサービスになっていると思います。私が所属していたのは転職会議を運営している部署で、入社から退社までずっと転職会議のサービス開発に携わってきました。
前職で良かったところ
とにかく、働いているみなさんが優秀だったことです。エンジニア勢は技術に対しての姿勢が貪欲で、積極的に新しいものを取り入れていく姿勢がありつつも、プロダクトのビジネス側の事情に合わせてプロダクトの開発方針を決めていくバランスのよさがありました。ディレクターやセールス含め、自社プロダクトで売上を立てるプロフェッショナルが集まっていたと思います。
一方で、楽しく盛り上げながら働こう!という雰囲気があったのもすごくよかったですね。KPIの達成時にはシャンパンを開けたり、売上目標の達成時にはみんなでいいお肉食べに行ったりしました。
転職した理由
端的に言えば会社からの評価をうまくもらえなかったからです。
フリーランスからリブセンスへ入社した当初、技術的なレベルの高さについていけずキャッチアップするのに必死でした。そこから諸先輩方に育てていただき、なんとかWebエンジニアと名乗れるくらいにはなったのですが、社内での評価がなかなか上がらずに苦しんでいました。
最初は評価されないのは自分の実力不足だと考えて、評価が上がるように勉強したりひたすらタスクをこなしたりしていました。しかし、メンバーの話を聞いているとメンバーの中でも自分への評価が割れていたようです。「なんで評価が上がらないのだろう?」と毎週時間を割いて一緒に考えてくれていた方もいて、今でも本当に頭が下がる思いです。評価者の方が求めている成果と、自分がチーム内で出していた成果に食い違いがあったような状態でした。
少しずつですがやれることが広がってきている実感は有りましたが、評価が上がる気配がなく、新しいことにチャレンジできない状況にフラストレーションを感じていました。メンバーから環境を変えたほうがいいと言われていたこともあり、自分のできること、できそうなことで貢献できる職場を探すことに決めました。
今の職場に決めた理由
自分ができることで成果を出せて、なおかつ新しいことにもチャレンジできるような企業がいいなと考えて探し始めました。そこで、現職の株式会社Viibarに出会いました。
Viibarは映像制作、メディア運営、動画制作支援ツールを柱とした事業を運営している会社です。エンジニアはこの中で動画制作支援ツールの開発を担当しています。動画制作現場で抱えている課題感をWebを使って改善したいという話を面接の時に伺って、今の自分にやれることで最大限のインパクトを与えられるイメージが湧いたのが決め手でした。あと年収。
転職してからやったこと
2017年の8月ぐらいから新しいプロダクトを作ることになり、その開発が主ですが、他にも色々やりました。
- フロントエンド技術基盤改善
- SVGでフリーハンドで線が引けるライブラリを制作
- Vue.jsを中心としたモダンフロントエンド開発
- リモートワーク制度の検討(現在トライアル中)
- 目標達成時のシャンパン制度の導入
基本的に人が足りていないので、やりたいのにできない、というフラストレーションを抱えていた自分としては様々な事にチャレンジできるViibarは開放感があります。前職であったシャンパンの文化を取り入れてみたり、先輩がやっていたことを真似してみたり、やってみたかったことをやれています。
転職してよかったか
Viibarでの面接時に細かく働くイメージをすり合わせさせてもらったこともあり、イメージ通りの転職ができたと思っています。まだ新しい企業なので色々と整っていないところはあるのですが、逆に自分で手を上げたらやらせてもらえるのがありがたいです。まだまだこれからですが、もっとできることを増やしてチームとプロダクトに貢献したいという気持ちが強くあります。
あとはMTGでの発言がすごく増えました。前職では人数が多かった&自分より優秀な方がたくさんいた環境だったので、なんとなく「誰かがやってくれる」という受け身な意識があったのではと思います。現職は人数が少ないので「自分が考えて手を動かさなければ」という当事者意識が強くあります。だんだん自分ができるできないよりも、とにかくプロダクトを良くしたい。そのためにあらゆることを試したいと思うようになりました。
選考でやったこと
前職では意見は割れていたものの、会社からの評価が低い事実があり、正直転職できるかどうかには不安がありました。なので、とにかく事実として自分ができること、できそうなことをベースに自己評価を固めて、企業の課題感に合わせて自分のスキルをすり合わせる形を取りました。
具体的には以下の様なことを話しました。
- 自分ができること
- Railsによる基本的なアプリケーションの実装など、日々の業務として行っていたこと
- ViibarはRailsでの開発が主なので、ここは問題なさそうでした。
- 自分ができそうだと思ったこと
- Railsとモダンフロントエンドのつなぎ込みの部分を一通り作ってみた経験があったので、この経験を元にフロントエンドの技術基盤の整備にチャレンジしてみたいと思っていたこと。
- Viibarのアプリケーションで、フロントエンドの技術基盤に課題感があったので、自分としてもここを担当したいという思いが強くあった。
- 自分がやりたいと思ったこと
- チャンスがあればサービスのモバイルアプリ化
- ここはまだ現状未知数ですが、アプリケーションの性質として求められる可能性はあるので、前向きに考えられた。
できることはすでに業務で行っていたことなど、具体的手法を持って業務で実践していること、できそうだと思ったことは、具体的なイメージは湧くが、まだ業務としてトライしたことがないことです。どのチーム、プロダクトにも課題があって、その課題に対して自分のできること、できそうなことを面接ですり合わせました。結果として、入社後も自分のイメージ通りに働くことができていると思っています。
まとめ
評価者にとって、人を評価するのは難しいという話はよく聞きますが、自分で自分を評価するのもまた難しさがあります。他者からの評価が低いとなおさらです。しかし、他者の評価が低い原因がどこにあるのかを考えたり、自分自身は事実として何ができるのかを整理して考えれば、次のステップにつなげることができます。
Viibarではまだまだ少しずつ実績を積み重ねている最中ですが、丁寧に積み上げていって評価と信頼が付いてくればとても嬉しく思います。そしてなにより、作っているプロダクトがより良くなるように、自分自身のできること、できそうなことを広げていけるように鍛錬していこうと思います。
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