Google Workspace CLIとは
Google Workspace CLI(gws)は、GoogleのライブDiscovery Serviceを直接利用する動的なオープンソースCLIツールです。Drive、Gmail、Calendar、Sheets、Docs、Chat、Adminなど全Workspace APIへの統合アクセスを、人間とAIエージェントの両方に提供します。CLIはnpmからインストールでき、一度のOAuth認証だけで使い始められます。SDKや定型OAuthフローは不要です。
Google WorkspaceのAPIは機能が豊富ですが、エンドポイントや認証方法がサービスごとに異なり、従来はcurlスクリプトや古いSDKの組み合わせで運用する必要がありました。CLIはこの断片化を解消し、コマンド更新なしで常に最新APIを利用可能にします。
このツールは、2026年初頭にGoogleチーム(Addy Osmaniによる発表)からリリース予定で、Rustで実装されています。Discovery Serviceを利用するため、新APIも即時利用できます。JSON出力、ドライラン、ページネーションなどもサポートし、gws gmail +send や gws calendar +agenda など40以上のショートカットコマンド(+ヘルパー)も利用可能です。
また、Claude CodeやCursor、OpenClaw、Gemini CLI向けのエージェントスキルも同梱しており、AIエージェントが独自定義なしで自律的にAPI操作できます。
APIインテグレーションのテストや検証にはApidogを併用すると、リクエスト送信・レスポンス検査・環境管理・テストスイート実行などが無料で行えます。CLIではライブデータ取得、Apidogでは呼び出しの正当性確認が可能です。
Google Workspace CLIのインストール
必要要件
- Node.js 18以上
バージョン確認:
node --version
インストールせずに試す(npx)
毎回最新版を取得できます。ちょっとしたテストや一度限りの実行に最適です。
npx @googleworkspace/cli --help
npx @googleworkspace/cli drive files list --params '{"pageSize":1}'
グローバルインストール
日常的に使う場合はグローバルインストール推奨。
npm install -g @googleworkspace/cli
gws --version
CLIはビルド済みバイナリ同梱で高速です。必要ならGitHub ReleasesやHomebrew(brew install googleworkspace/cli)、Nix経由でも利用可能。
AIコーディングエージェント用 Google Workspace CLIセットアップ
gws auth setupでプロジェクト作成・API有効化・OAuth認証を一括実行できます。
gws auth setup
ブラウザが開き、Google Cloudプロジェクト作成→API有効化→認証情報をOSキーリングに安全格納(AES-256-GCM)まで自動で完了します。
エージェントスキルのインストール
セットアップ後、スキルを追加します。
npx skills add https://github.com/googleworkspace/cli
または、エージェント(Claude CodeやCursorなど)の専用インストーラーを実行。エージェント再起動でCLIコマンドを自動検出します。
プロジェクト単位セットアップ
グローバルではなくプロジェクトのみで設定したい場合:
gws auth setup --project
認証の切り替え・再認証
再認証やアカウント切替:
gws auth login
現在のユーザーとスコープ確認:
gws auth whoami
ログアウト:
gws auth logout
ヘッドレス/CI用認証エクスポート
gws auth export --unmasked > creds.json
export GOOGLE_WORKSPACE_CLI_CREDENTIALS_FILE=/path/to/creds.json
または、gcloudトークンを流用:
export GOOGLE_WORKSPACE_CLI_TOKEN=$(gcloud auth print-access-token)
テレメトリーの無効化
export GOOGLE_WORKSPACE_CLI_NO_TELEMETRY=1
Google Workspace CLIコアコマンドの使い方
CLIはコマンドを動的検出します。利用可能なサービスは gws --help で確認。
Drive
最近のファイルを検索:
gws drive files list --params '{"pageSize":10, "q":"name contains report"}'
ファイルアップロード:
gws drive +upload ./budget.xlsx --name "2026 Budget"
Gmail
メール送信:
gws gmail +send --to colleague@example.com --subject "Update" --body "See attached." --attach ./file.pdf
返信・トリアージ:
gws gmail +reply --message-id <ID> --body "Thanks!"
gws gmail +triage
Calendar
イベント作成:
gws calendar +insert --summary "Sprint Planning" --start "2026-03-20T10:00" --end "2026-03-20T11:00" --attendees "team@example.com"
今日の予定:
gws calendar +agenda --today
Sheets
行追加:
gws sheets +append --spreadsheetId <ID> --range "Sheet1!A:C" --values "Task X,Done,2026-03-16"
Docs
テキスト挿入:
gws docs +write --documentId <ID> --text "New section added via Google Workspace CLI"
Chat
メッセージ投稿:
gws chat +send --space <SPACE_ID> --text "Deployment complete 🚀"
その他
- すべてのコマンドで
--dry-runでAPI呼び出しプレビュー可 - ページネーション全件取得:
--page-all(NDJSON)
高度な設定・グローバルオプション
環境変数や.envで設定を永続化できます。
例: デフォルトパラメータ設定
export GOOGLE_WORKSPACE_CLI_DEFAULT_PARAMS='{"prettyPrint":true}'
- タイムアウトや出力形式(
--json,--yaml)も調節可能 - 設定確認:
gws config
Google Workspace CLIとAIエージェント・プロンプト連携
スキルインストール後、エージェントはCLIをネイティブに呼び出せます。
プロンプト例
- 「Google Workspace CLIを使用して最近のDriveファイルを一覧表示してください」
- 「Google Workspace CLIを介してフォローアップメールを送信してください」
自動呼び出しルール例
エージェント設定ファイル(例: CLAUDE.md, Cursorルール)で次のように記述:
「タスクがGmail、Drive、Calendar、Sheets、Docs、Chatを含む場合、Google Workspace CLIコマンドを自動的に使用してください。まずサービスとメソッドを解決してください。」
エージェントはファイルパスやJSON結果を返し、コンテキストをシンプルに保ちます。
Apidogと組み合わせてAPI信頼性を強化
Google Workspace CLIはライブAPIアクセスを提供しますが、ペイロードやレスポンス、OAuthトークンのテストにはApidogが便利です。
実践ワークフロー例
- エージェントがSheetsへの追加を提案: まずApidogで
Sheets.values.appendペイロードを検証 - Gmail送信スコープのトラブルシューティング: リクエストをApidogで可視化・実行
- サービスアカウントキー/ユーザートークンを変数保存し、アカウント切替挙動を確認
Google Workspace CLIとApidogを組み合わせることで、ライブデータ操作と検証済みAPIテストの両立が可能です。
FAQ
Google Workspace CLIは私のデータを外部送信しますか?
いいえ。Google APIに直接アクセスし、データは自分のGoogleアカウントから外部送信されません。
どのWorkspaceサービスに対応していますか?
Drive、Gmail、Calendar、Sheets、Docs、Chat、Admin、Scriptなど、Discovery Serviceで動的検出される全API。
コマンドはどのくらい最新ですか?
Discovery Serviceをリアルタイムで参照するため、新メソッドも即利用可能です。
APIキーは必要ですか?
Google OAuthまたはサービスアカウントで認証します。個別APIキーは不要。
サポートされているエージェントやエディターは?
Claude Code、Cursor、OpenClaw、Gemini CLI、VS Code拡張などMCP/Agent Skills対応ツール全般。
生コマンドと+ヘルパーの違いは?
生コマンドは正確なAPI呼び出し(例:drive.files.list)、+ヘルパーは頻出タスクのショートカット(例:+upload、+send)です。
AIエージェントなしで使えますか?
はい。CLIはスクリプト・自動化・日常ターミナル操作にも最適です。
その他のリソース
- Google Workspace CLI GitHubリポジトリ → https://github.com/googleworkspace/cli
- 完全なREADMEとドキュメント → https://github.com/googleworkspace/cli/blob/main/README.md
- エージェントスキル → https://github.com/googleworkspace/cli/tree/main/skills
- Google Workspace APIリファレンス → https://developers.google.com/workspace
- クォータダッシュボード → https://console.cloud.google.com/apis/api
- Apidog無料APIクライアント → https://apidog.com/?utm_source=dev.to&utm_medium=wanda&utm_content=n8n-post-automation
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