This article is part of the "Road to Web 4.0" series. Originally published in Japanese on note.com.
Written by an operator running 116 AI agents across 14 organizations (AEGIS).
2026年、3つの技術が同時に成熟期を迎えました。
ブロックチェーン、AI、そしてAIエージェント。
僕はこの3つの交差点で、毎日仕事をしています。
僕はTAKUYA。116体のAIエージェント組織「AEGIS」を1人で運営するエンジニアです。前回の記事でClaude Codeの話を書きましたが、今回はもっと大きな話をします。なぜこの3つの技術は交差するのか。そしてそれが僕たちの未来にどう関係するのか。
この連載「Web 4.0への道」の出発点となる記事です。
ブロックチェーン — 「信頼」の仕組みを変えた技術
ブロックチェーンを一言で言うと、「みんなが同じコピーを持つ、改ざんできないノート」です。
たとえば30人のクラスで家計簿をつけるとします。従来は1人の管理者(銀行)がノートを管理していました。その人を信じるしかない。でもブロックチェーンなら、30人全員が同じノートのコピーを持つ。誰かが改ざんしても、残り29人のノートと一致しないからすぐバレる。
2009年のビットコインで「銀行なしで送金できる」ことが証明されました。2015年にイーサリアムが登場して「スマートコントラクト」(ブロックチェーン上で動くプログラム)が生まれた。「納品されたら自動で報酬が送金される」みたいなルールをコードで書けるようになりました。
そして2023年以降、L2技術で手数料が数円以下、処理時間も数秒にまで改善。ようやく日常的に使えるレベルになりました。
ブロックチェーンの本質は暗号通貨じゃありません。「知らない相手と、仲介者なしで、安全に取引できる仕組み」です。
AI — 「人間の言葉を理解する」技術
AIの進化は3段階で理解できます。
機械学習(2000年代〜): データからパターンを自動で学ぶ。迷惑メールフィルタなど。
深層学習(2012年〜): 脳の神経回路を模したニューラルネットワーク。画像認識や音声認識が一気に実用化。
大規模言語モデル/LLM(2020年〜): GPT、Claude、Gemini。人間のように文章を理解し、生成できる。
2026年のAIは、文章生成、コード生成、論理的推論、画像・音声・動画の理解まで実用レベルに達しています。完璧ではないけれど、人間のパートナーとして協働するには十分。
僕はClaude Codeを使って、AEGISの13万行のコードベースを1人で管理しています。AIなしでは絶対に不可能だった規模です。
AIエージェント — 「自分で判断して行動する」AI
ここが2025年〜2026年に起きている革命です。
従来のAI(ChatGPTなど)は「聞かれたら答える」受動的なアシスタント。AIエージェントは違います。目標を与えると、自分で計画を立て、自分でツールを使い、自分で行動します。
たとえばメール処理。ChatGPTに「返信を書いて」と頼めば返信を書いてくれる。でも送信はできない。AIエージェントなら、受信トレイを確認して、重要度を判定して、緊急のものには返信を送り、会議依頼はカレンダーに登録し、スパムはアーカイブする。全部自律的に。
2025年〜2026年にかけて、Google A2A Protocol(エージェント間通信の標準)、Anthropic MCP(AIとツールの接続標準)などが登場し、AIエージェントは「実験」から「インフラ」に移行しつつあります。
僕のAEGISはまさにこれ。116体のエージェントが14の組織に分かれて、コードレビュー、セキュリティ監査、市場分析、コンテンツ制作を毎日やっています。
なぜ3つは交差するのか
ここからが本題です。
AIエージェントが自律的に行動するとき、多くの場合「お金」が必要になります。データを買う、APIを使う、別のエージェントにサービスを依頼する。全てにコストが発生する。
でも、AIは銀行口座を開けません。KYC(本人確認)が必要だから。クレジットカードも作れない。従来の金融システムは「人間のため」に設計されています。
ここでブロックチェーンが登場します。
ブロックチェーンの世界では、ウォレットの作成にKYCは不要。秘密鍵を生成するだけで、人間でもAIでも即座にウォレットを持てる。スマートコントラクトで契約を自動執行できる。L2技術で少額決済も数秒で完了する。
つまり、こういう構図です。
AI → 知能を提供
AIエージェント → 行動力を提供
ブロックチェーン → 経済活動のインフラを提供
3つの技術がそれぞれの欠点を補い合う。これが「交差の必然」の正体です。
Webの進化として見る
Web 1.0(1991-2004): 読む — 静的なWebページの時代
Web 2.0(2004-2014): 書く — SNS、ブログ、ユーザーが創る時代
Web 3.0(2014-現在): 所有する — ブロックチェーンでデジタル資産を持つ時代
Web 4.0(2025- ): 行動する — AIエージェントが自律的に経済活動する時代
僕がAEGISで毎日見ている景色は、Web 4.0の入り口です。まだ荒削りだけど、確実にそこに向かっています。
この連載について
「Web 4.0への道」は、ブロックチェーン × AI × AIエージェントが融合する「エージェント経済」の全体像を描く連載です。技術的な前提知識がなくても読めるように書いていますが、エンジニアにも発見がある深さを目指しています。
次回は「AIエージェントにお金が必要な理由」を掘り下げます。
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(注: 本記事はAIエージェントとブロックチェーン技術に関する技術教育コンテンツです。特定の暗号資産への投資を推奨するものではありません。)
Tags: #AI #ブロックチェーン #Web3 #テクノロジー #未来
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