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re:Invent 2023に参加してから1年たってみて

本記事は、AWS Community Builders Advent Calendar 2024の12/4の投稿で、ようやく投稿することができました💦

AWS Community Builders Advent Calendar 2023の企画で執筆した5年ぶりに自腹で参加したre:Invent体験記Part2から約1年が経ちました。

1年経過して何が変わったのかを整理してみました。
このブログを通じて、是非来年こそはre:Inventに行ってみたいと思われる方が一人でも増えれば、AWS Community Builderとして嬉しいことはありません。

私は自費でre:Inventに行っており、家庭内稟議が通らなかったため、2年連続で行くことは叶いませんでした。re:Inventはオンラインで基調講演をはじめ様々なセッションを見ることは可能ですが、五感で感じるものがあって初めて人生に影響が生じるのではないかとre:Invent 2018、re:Invent 2023に参加した立場として考えています。

まとめ

  • 帰国直後は燃え尽き症候群に陥っていた
  • コミュニティ活動についても一区切りをつけることになり、ITエンジニアに向けた登壇活動は減少
  • 身につけたITスキルを地域課題のために貢献する活動を通じて、非ITエンジニアの方へセミナーに登壇する機会は増加

帰国直後の私

re:Invent 2018の時は、初めてのアメリカ、初めてのラスベガス、初めてのre:Inventと全てが衝撃でした。そんな中で残したスライドがこちらです。

自費で行ったre:Invent2018 - Speaker Deck

2019年1月12日にJAWSUG金沢で発表した「自費で行ったre:Invent2018」についての資料

favicon speakerdeck.com

そんな5年前と違い、re:Invent 2023は、AWS Community Buildersとして参加したre:Inventだったこともあり、AWS Community Buildersでなければ立ち入ることができない場所に入ることができ、AWS Community Buildersでなければ、接点がなかった人と関わることができたり、そしてツアーではなく、5年間の間でコミュニティで知り合うことができた仲間たちと一緒に同行できたということが、5年前との大きな違いでした。

5年ぶりに自費で行ったre:Invent - Speaker Deck

<a href="https://jawsug-kanazawa.doorkeeper.jp/events/159890" target="_blank">JAWS-UG金沢 x AWS Startup Community プレゼンツ『北陸でStartupをはじめよう・みつけよう』</a>のLTで発表したスライドです。

favicon speakerdeck.com

この違いは自分にとって違う意味で衝撃的でした。
5年前は比較するものがなかったのに、今回は色々と比較してしまいました。
比較対象は、5年前の自分、他のAWS Community Builders、Hero、そしてコミュニティメンバー。

純粋に楽しめればよかったはずが、片肘張ってしまい、○○しなければと自分で自分を追い込んでしまいました。その結果、帰国後は「できない自分」を意識せざるを得なくなりました。

技術的なアウトプットはもちろんのこと、いろいろな活動でも支障をきたし、何もしたくないという想いに駆られてしまったのです。

帰国して1週間後に開催したJAWS-UG金沢 x AWS Startup Community プレゼンツ『北陸でStartupをはじめよう・みつけよう』というイベントの準備をre:Invent期間中に並行でやっていたこともあったので、完全に燃え尽き症候群だったのだろうと思います。

コミュニティ活動に精を出す日々

何もしたくないという想いとは裏腹に、すでにコミットメントしてしまっていたイベントはしっかりやり切る必要がありました。

JAWS-UG総会での事務局長としての務めJAWS DAYS 2024の実行委員としての各種準備で気づいたときには3月を過ぎていました。

Jeff Barとの1枚

2023年度JAWS-UG総会にて事務局長のバトンをAWS Heroの波田野 裕一さんにお渡しして、私のJAWS-UGとのコミュニティの関わりについては一区切りつけることにしました。

最後のプレゼンテーション

集合写真

成熟したコミュニティで発生している様々な問題を解決するために、もう2年事務局会計として残ることとしていたのですが、解決するための問題に不本意にも私自身が巻き込まれてしまったことで、志道半ばで離れざるを得なかったというのが事実なのかと思います。

中途半端な関わり方は、いろんな方に迷惑をかけてしまう。
そんな最後の学びを得られたのではないかと思います。

身につけたITスキルを地域課題のために貢献する

今年は私が住む石川県で1月1日の元旦に能登半島地震が発生しました。1月4日には被災地へ支援物資を送る活動に参加するなど、被災地から100kmしか離れていない自分に何かできるものはないかと考えて活動していましたが、結果的に何もできない自分に自己嫌悪に陥っていました。これは、先ほど述べた燃え尽き症候群とも関係していることかもしれません。

AWSから提案のあった被災地支援プログラムについても、被災地に入ることができず現地の状況を把握できなかったこともあり、活用に至ることができませんでした。

被災地では停電が長期に渡ったこともあり、東日本大震災や熊本地震のようにITによる支援よりも物理的な支援を必要としていた期間が長かったように感じます。

上水道がようやく復旧した5月に中小企業診断士として被災地を訪れることができました。
地震のエネルギーの大きさと復旧が何も進んでいない現状に愕然としました。

マーケティング実践とデジタル活用 - Speaker Deck

日本工業大学専門職大学院「マーケティング実践とデジタル活用」にてお話しさせていただきました資料です

favicon speakerdeck.com

被災地には、9月にも集中豪雨という形で容赦なく自然災害が降り注ぎました。多くの仮設住宅には、公費解体待ちの住宅にあった家財が収容されていましたが、残された家財も水に浸かってしまい、安全に住める場所、着るものとともに貴重な写真など失われてしまいました。

集中豪雨で崖崩れした斜面

1000年に1度の地震と、100年に1度の集中豪雨がたった9ヶ月という短い期間で重なるということは、気候変動の影響という観点では、過去の前例はあまり役に立たなくなりつつあるということです。

そして元々過疎地域だった奥能登という地域においても、この災害は意味を持つこととなりました。地震と豪雨により、少なくとも生まれ育った若い世代を中心に住む場所ではないとの認識が広がり、20年過疎が進んでしまいました。

11月にはファイナンシャルプランナーとして、12月には中小企業診断士として被災地を訪れることができた中で感じることは、県外からの支援者が多い一方で、県内の支援者が限られるという実態です。

金沢市以南は今年の1月の能登半島地震はあったのかと思ってしまうほど、インバウンド顧客も戻り震災前の日常が戻っている一方で、奥能登では震災直後、また9月に発生した集中豪雨後の状況がそのまま日常になってしまっています。

道路事情をはじめ、至る所が不便であることが当たり前なので、日頃の生活がいかに恵まれているのかと実感するとともに、震災で大変な中でも一生懸命に日常を送られている皆さんと接することで、震災直後に感じていた無力感ではなく、今の自分の置かれている立場を活かして、まだまだできることはあるのではないかと感じさせられました。

復旧や復興という言葉には程遠い現状ですが、下を向いていても何も変わらないし、小さな一歩を踏み出せるお手伝いを通じて、あの時は大変だったが、今は幸せだと感じられる人を一人でも増やせることが私の役割なのかと深く考えさせられました。

ITエンジニアに向けた登壇活動の減少と非ITエンジニアの方向けセミナーに登壇する機会の増加

今年は、ITエンジニアに向けた登壇活動として、「AWS Community Buildersになって変わったこと」と題して、2つのCFPに応募しました。一つは2024 AWS Community and Career Day Taiwanであり、もう一つはJAWS Pankration 2024でした。

特に2024 AWS Community and Career Day Taiwanは、奥能登地震でたくさんの募金支援をしていただいた台湾の皆様に直接感謝を伝えられる場として考えていたため、採択されることを期待していましたが、叶いませんでした。

しかしながら、代わりに採択された日本のツヨツヨエンジニアの一人であるAWS Heroの吉江さんからお伝えしてもらうことができ、自分だけではどうにもならないことは、周りの人たちを巻き込んででも成し遂げるということができたのかと思い、コミュニティを通じて関わることになった仲間たちには大変感謝しています。

今年は、非ITエンジニアの方向けセミナーに登壇する機会の増加が増えたことも特徴的でした。

最後に

来月また奥能登を訪れる予定ですが、来年も引き続き奥能登の皆さんのお役に立てるよう今からまた感性を磨いていきたいと感じています。

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