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Postman vs EchoAPI:AIとノーコードでアサーションをもっとラクにした話

皆さん、こんにちは。
普段はスタートアップでバックエンド周りを触っているエンジニアです。
最近、APIテストをやっているときにこんなことを思いました。

「Postmanのアサーション、毎回書くのしんどくない?」
「これ、AIとかで自動化できたら最高じゃない?」

そう思って調べまくった結果、「EchoAPI」というちょっと面白いツールに出会いました。
今回は、Postmanでの手書きアサーションから、AI生成&ビジュアル設定で自動化する流れまでをまとめてみました。

同じように「テストの効率化に悩んでいる人」の参考になればうれしいです!

導入:なぜAPIアサーションが必要なのか?

例えば、私たちがECサイトのユーザーログインAPIをテストしているとします。
リクエストを送ると、こんなレスポンスが返ってきました。

{
  "status": "success",
  "code": 1000,
  "data": {
    "user_id": "U12345",
    "token": "eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9...",
    "expire_time": "2025-06-01T12:00:00Z"
  },
  "message": "ログイン成功"
}
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このとき、私たちは次のようなポイントを検証する必要があります。

  1. HTTPステータスコードが200か(通信成功の確認)
  2. ビジネスコードが1000か(処理成功の確認)
  3. レスポンスタイムが500ms以内か(パフォーマンス保証)
  4. user_idtokenが含まれているか(レスポンス構造の確認)
  5. Content-Typeapplication/jsonか(データ形式の確認)

これらを担保するのが「アサーション(Assertion)」です。
つまり、「なんとなく動いてる」ではなく「期待通りに動いている」ことを自動で保証するための仕組みですね。

Postmanアサーション実践:スクリプトによる検証方法

Postmanでは、アサーションを[Scripts]-[Post - response]のスクリプト欄にJavaScriptで書き込みます。
いわゆる“コードでのテスト定義”です。

Postmanアサーション実践:スクリプトによる検証方法

主要なアサーションタイプと実装例

1. HTTPステータスコードの検証

pm.test("ステータスコードが200か", () => {
  pm.response.to.have.status(200);
});
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2. ビジネスコードの検証

pm.test("ビジネスコードが1000か", () => {
  const jsonData = pm.response.json();
  pm.expect(jsonData.code).to.eql(1000);
});
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3. レスポンスタイムの検証

pm.test("レスポンスタイムが500ms以内か", () => {
  pm.expect(pm.response.responseTime).to.be.below(500);
});
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4. レスポンスボディ構造の検証

pm.test("user_idとtokenが含まれているか", () => {
  const responseJson = pm.response.json();
  pm.expect(responseJson.data).to.have.all.keys("user_id", "token");
});
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5. レスポンスヘッダーの検証

pm.test("Content-Typeがapplication/jsonか", () => {
  pm.response.to.have.header("Content-Type", "application/json");
});
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実行と結果の確認

テストを実行すると、Postman下部のTest Resultsパネルでアサーションの合否を確認できます。

Test結果確認

EchoAPIの登場:AIとビジュアルでアサーションを再発明

正直、Postmanのスクリプト方式は強力だけど、コードを書くのが前提
テスト設計のたびに似たようなアサーションを手打ちしてると、地味に時間が溶けていきます。

そこで登場するのが EchoAPI
AIによる自動生成とビジュアル設定で、アサーションの負担をかなり減らせるんです。

AIによるアサーション自動生成:ゼロコードで高速検証

ECサイトのログインAPIを例にすると、レスポンス画面の横にある「AI生成アサーション」ボタンをクリックするだけで、
必要なアサーションが自動生成されます。

AI生成アサーション

しかも、「トークンが空じゃないか確認して」などと自然文で指示すれば、AIが即座にスクリプトを再生成。
まさに“対話でアサーションを作る”感覚です。

ビジュアルアサーション設定:クリックで完結する検証設計

EchoAPIのもう一つの強みが、ノーコードのビジュアル設定
クリック操作で検証ルールを追加できるので、軽い確認テストにはぴったり。

操作の流れはこんな感じ:

  1. 「後処理」→「アサーション追加」
  2. タイプ選択(ステータスコード / レスポンスタイム / レスポンスボディ / ヘッダー)
  3. 対象フィールドをクリックして指定

ステータスコードが200か

200チェック

ビジネスコードが1000か

1000チェック

レスポンスタイム500ms以内

レスポンスタイム

必要なユーザーIDとトークンがあるか

ボディチェック

Content-TypeがJSONか

ヘッダーチェック

EchoAPIアサーションの実行と結果分析

テストを実行すると、結果はUI上で視覚的に確認できます。

  • ✅ 緑のチェックマーク:成功
  • ❌ 赤のバツマーク:失敗(詳細ログ付き)

結果分析

まとめ:PostmanとEchoAPI、どちらを選ぶべきか?

Postman EchoAPI
技術的ハードル JavaScript知識が必要 Postman互換 + AI生成 + ビジュアル設定
アサーション効率 手動でスクリプト記述 自動解析 → ワンクリック生成
チーム連携 スクリプト共有に依存 アサーションルール共有・バージョン管理対応
拡張性 カスタムスクリプト自由 カスタム + AI生成 + ノーコード操作

結論:

  • コードを書くのが好きな人 → PostmanでOK
  • ノーコードでサクッと確認したい人 → EchoAPIが最適
  • 実は併用もおすすめ。EchoAPIで生成したスクリプトは、Postmanにそのままインポート可能です。

おわりに:AIがテストを「楽」にする時代へ

正直、最初は「AIでアサーションって本当に信頼できるの?」と思っていました。
でも実際に使ってみると、テスト設計の初速が圧倒的に早くなる

もちろん最終チェックは人間の目が必要ですが、
「テストのめんどくささをAIに押し付ける」という発想は、これからどんどん当たり前になる気がします。

この記事が、皆さんのプロジェクトでも
「自動化をもっと楽にする一歩」になればうれしいです。

それでは、今日も良いAPIライフを!🚀

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